―創作メモ―


主要キャラクター一覧

ユーリー・サラファノフ 主人公。
オレグ・リマンスキー ユーリーの士官学校時代からの友人。大地編冒頭にて凍死。

以下登場順
マナ 先住民族の村の少女。
アリサ オレグの恋人で下働きの娘。後に他界。
バリャコフ アリョーヒン伯爵令息。士官学校ではオレグと犬猿の仲。
コモフ 教務指導官。今でいう総務部長のようなもの。
ペトルシキン バリャコフ家の秘書。裏の顔は革命運動の一指導者。
アドリアン・グリエフ ヴラドヘン男爵令息。通称白鷺の貴公子。
クラミフ 収容所の監視官。
マルチェンコ 収容所の副所長。
トーシャ 運動の仲間。大地編にて他界。
ダニール 運動の仲間。
コンドラート 運動の仲間。帝都編では風刺画と記事を書いている。
レイラ・メルクーシン イリューシン子爵令嬢。オレグに想いを寄せる(?)。
ムルハン マナと同じ先住民族の村人。村長の末息子。旅を好む。
ソフィーヤ ペトルシキンの妹で尼僧。
ミハイル・サラファノフ ユーリーの兄。陸軍准佐。
エミーリ ユーリーの甥。
マリヤ ユーリーの姪。
ヴァレーリ レイラの第一側近の騎士。
ブルダエフ侯爵 皇帝側近。劇場で暗殺される。
エゴール・フリステンコ ロマノフ公爵令息。放蕩貴族。クラブで暗殺される。
アランピエフ 赤毛の陸軍少佐。
ライサ・ベスパロフ 高級娼婦。エゴールの愛人。

※物語の構成が【大地編】と【帝都編】にわかれて進行しているため、キャラによっては場面ごとに大きく役割が異なる場合もあります。

◆各章ストーリー(ネタばれにつき反転)

冬の章 大地編…食料を調達するため極寒の大地を歩いていたユーリーとオレグだったが、予期せず雪嵐が二人を襲い、オレグは凍死してしまう。一方のユーリーは先住民族に命を救われ、政治犯の収容所へもどる。しかし肝心の食料は調達できず、かつての同志トーシャまで命を失った。失意のユーリーだったが、先住民族の村で食べたジャガイモに命を救われたのだと思い出し、次の冬に向けて栽培しようと決意した。その後、凍死したオレグの遺体から金貨と遺書が出てきたが、彼が密かに亡命しようとしていたことを知り、衝撃を受けるユーリーだった。

冬の章 帝都編…ユーリーとオレグは帝国陸軍士官学校で出会う。すぐに意気投合する二人だったが、オレグは平民で実家が悪名高い金貸屋だと知られてしまい、周囲の貴族学生たちから軽蔑されてしまう。そして伯爵令息のバリャコフと揉め事を起してしまい、あわや退学になるかと思われたが屈辱的な取り引きでなんとか在学を留める。その一方、恋人であるアリサの縁談話が持ち上がってしまい、焦る彼のもとに子爵令嬢から夜会の招待状が届いた。

・早春(幕間)…金貸屋の下働きの娘アリサは、後継ぎ息子オレグの幼馴なじみである。しかし立場のちがいから恋することは許されず、やがてアリサに縁談が舞い込む。しかし絆の強い二人をオレグの父親である主人が認めてくれ、晴れて正式に婚約したはずだったのだが、イリューシン子爵の使いがそれを打ち破る。まったく予期しない令嬢との縁談話であったからだ。

春の章(大地編)…ユーリーは、ジャガイモの栽培方法を先住民族の村でムルハンに教わり、種芋をわけてもらう代わりにアレクセイ五世金貨を一枚、手渡した。次にナザ村で畑を借りるため司祭に許可をとりつけ、その後地主と交渉するものの、あまりにも屈辱的な内容に挫いてしまう。夢でオレグに勇気付けられ、トーシャの遺品であるブーツを受け取り、気持ちを新たに地主と交渉した。金貨を小麦の代わりに税として納めさせることを約束させることに成功し、ナザ村の人々もジャガイモを栽培することを、快く承諾してくれた。その一方、地主の件で仲間たちの不審を呼んでしまうユーリーだった。

春の章(帝都編)…グリエフからユーリーを経て、オレグに赤い思想書が手渡される。その翌日、アリサが毒殺された報せを受け取ったオレグは、また騒動を起こしてしまい反省房へと連れられていった。そしてグリエフと面会した彼は、なぜか子爵令嬢の婚礼の申し出を承諾した後、士官学校を退学した。いったんはオレグと絶交したユーリーだったが、休学してしまうほどアリサの悪夢に悩まされてしまう。解消するため遺品の首飾りをバリャコフの秘書であるペトルシキンに渡し、オレグと通じているであろうグリエフに渡すよう頼んだ。同時に何者かに尾行されていることを知らされ、仕方なくユーリーは思想運動の仲間たちがいる印刷所に居候する羽目になった。しかしユーリーは彼らの思想に徐々に共感していく。

・初夏(幕間)…夏期休暇に帰郷したユーリーを待っていたのは、肺の病に侵された父と、借金の催促状に苦悩する兄の姿だった。あまりにも経済状況が苦しい実家の状況に心を痛めるが、甥であるエミーリと姪のマリヤの元気さが唯一の救いであった。

夏の章(大地編)…実家からの手紙を受け取ったユーリーは、援助をするためアレクセイ五世金貨を一枚、ムルハンに送ってもらうように託す。ジャガイモは順調に育ち、村人たちにも慕われるユーリーだったが、金貨の出所をめぐって、ペトルシキンたちにはますます疑われてしまう。ついにオレグの墓まで荒らされてしまい、耐えられなくなったユーリーは一枚だけ金貨を差し出した。しかしそれがオレグの怒りを呼んでしまい、収容所は殺鼠剤の入った食事で混乱に陥った。なんとか事態は無事、収束したものの、オレグとユーリーの間にはかつてない亀裂が入ってしまった。自分がいるから安らかに眠れない友のために、祈りを捧げるユーリー。今度こそ永遠に別れなくてはならないと固く誓う。

夏の章(帝都編)…子爵令嬢との婚約を解消したオレグ。理由を一切教えてくれないまま、ユーリーとソフィーヤを軍の襲撃から救うため、単独で教会に駆けつけた。なんとかその場を切り抜けたが、オレグが兵士を射殺したことでペトルシキンにたしなめられてしまう。仲間として受け入れられたものの、オレグは以前とは別人のようにすさみ、酒ばかり飲んでいる。そんな彼を仲間たちは冷やかな目で見つめていた。グリエフのよこした密偵が殺害された件で、疑いのかかったオレグはついに印刷所を飛び出してしまう。二度と戻らないと思っていたユーリーだったが、軍の襲撃の直前、オレグは仲間を救うためもどってくる。彼は仲間たちの信頼を取り戻すものの、不穏な動きが同志たちの間に広がっていた。そんな中、グリエフが何者かに暗殺されたことをペトルシキンから聞き、ユーリーは大きな衝撃を受ける。

・晩夏(幕間)…グリエフと婚約させられそうになったレイラは、たった一度だけ夜会で会ったオレグに縁談を申し込む。初めはひどく拒絶していたオレグだったが、グリエフの説得により承諾してくれた。当然、うまくいくはずもなく、婚約の儀をすませても二人の関係は、ぎこちないままであった。が、ともに観劇した夜のある出来事から、レイラとオレグの仲は恋人そのものへと発展する。しかしそれも長く続かず、実はアリサの復讐のためにオレグが、婚約を承諾し、理想のため、グリエフともにブルダエフ侯爵とロマノフ公爵令息を暗殺したことを知るレイラ。二人の信頼関係は修復できないまでに亀裂が入ってしまった。互いを想う心を残したまま、オレグはユーリーを軍の襲撃から救うため屋敷を飛び出した。

秋の章(大地編)…恩赦により囚人たちは皆、収容所を去ってしまうが、ユーリーだけは村人たちの懇願によって、一年だけナザ村に留まることにした。そんなとき、突然レイラがオレグの妹になりまして収容所を訪ねてくる。しかし肝心のオレグは墓の中。思想犯として手配されているレイラに行き場はなく、仕方なくユーリーとともにナザ村で冬を越すことになった。だが、また地主と揉めてしまい、ユーリーは重要犯罪人として指名手配されてしまう。ついに亡命することを決意した二人は、命がけで国境を越える。

秋の章(帝都編)…ペトルシキンの手配により新たな隠れ家に潜伏するユーリーたちだったが、それは罠だった。本意ではなかったがペトルシキンを救うため、蜂起する同志たちとともに、元老院へと向かう。しかしすでに軍は蜂起を知っており、非情な反撃を食らってしまった。オレグの機転で間一髪、軍の銃弾を免れたユーリーたち。しかし軍に包囲され、降参するしかなかった。拘留所で裁判の判決が下り、辺境の収容所へと送致されてしまう。冷夏のため深刻な食糧不足に陥る真冬の収容所。食料を調達するため、オレグとユーリーは極寒の大地へと、命を賭けてその身をさらしたのだった。

以降のお話はネタばれのネタばれになるので、あらすじはご容赦ください(^_^;

主な参考文献+α

・書籍

旅行者の朝食米原 万里
当文庫本のなかの一説【ジャガイモが根付くまで】をヒントに創作しました。かなり内容と異なっていますが、一応参考文献ということで挙げておきます。

ロシア原 卓也 410601839X
主に宗教・文化を参考にしました。
ロシア近現代史―ピョートル大帝から現代まで 藤本 和貴夫 松原 広志 4623027473
主に政治・階級制度を参考にしました。ただしFTなので、史実とは異なる部分も多いです。


  • ◆某日、拙作の感想をいただきましたが、残念ながらブログが閉鎖されたので、こちらにて再公開いたします。注:微ネタバレあり。

  • +Back-+-+-+-+-Home+

    Copyright(C)2005 ChinatsuHayase All Rights Reserved.